2020.5.27 一杯のコーヒーから「灰色の段階」に想いを馳せる昼休み 〜Gradated gray

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2020.5.27 一杯のコーヒーから「灰色の段階」に想いを馳せる昼休み 〜Gradated gray

 憩いの昼休みが凄惨な生き地獄と化した瞬間…だが真の地獄はここからだったのだ。  この「高級品の青カップに入った安物白コーヒー」にかぶせる蓋は、果たしてどちらがふさわしいのか…?  セブンのコーヒーのランクはカップの色だけでなく、蓋でも厳然と区別されています。すなわち庶民向けの白コーヒーには白い蓋。選民向けの青コーヒーには、専用の黒い蓋が用意されているのです。  自分は逡巡しました。蓋を迷いながら、人生における「ランク」にまで思い至り…   ランク。それは明らかに違うように見えて、実は少しずつ濃さが変わるだけの「灰色の段階」なのではないのかと。  例えば、です。 ●セブンカフェの青/白…確かに値段は10円も違うが白が好きな人もいる。好みは千差万別、全く否定しない。 ●グリーン車/自由席…確かにグリーンは快適だ。だがごった返す自由席で仕方なく母の膝に乗り、樹脂臭いお茶を飲みながら車窓を眺めた幼き日の思い出…これはグリーン車では味わえないであろう。 ●アリーナ席/ライブハウス…確かに値段は10倍も違うが、これは優劣つけがたい。とはいえ東京ドームでのプリンスの公演をアリーナ10列目で体感した思い出は、今でも震えが来るほどの感動であったのも事実ではある。  つまり高級品と普及品の間には、超え難い壁があるわけでは必ずしもなく、その時々の状況や気分によって左右される…と言うことを知ったのです。ほら、「コウキュウヒン」「フキュウヒン」って、字面もほとんど同じでしょ。はい無理矢理ですね。  コーヒーは人生だという論評も目しますが、その通りだなと思わざるを得なかった(いや全くそういう意味ではないが)、今日の昼休みでした。    あ、蓋ですか?もちろん青専用の黒い蓋にしました。たった10円のプライド…まるで自分の人生そのものでしたね、この異形のコーヒーの味は!  打ちひしがれて車に戻った自分は、何気なくエブリスタを見ました。ついさっき、真瀬さんがスターを投げてくれたようだ。嬉しい。傷心の癒しを求めて、真瀬さんの「没落令嬢」を読みました。でも読んだ場所が割と不幸なシーンで、癒しどころではなかったです笑。アイアンクイーンに会いたいです。  そのまま真瀬さんの巧みな情景描写につい読み耽ってしまい、気づいたら12:55。大慌ててぶっ飛ばして社に戻り、どうにか13:00に滑り込みました…なんて日だ! 【本日の教訓】  1.セブンのコーヒーマシンは人生を賭けて選択せよ  2.昼休みのエブリスタは危険物
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