〈1章〉ネズミ襲来

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俺は今、何故だか分からないがネズミに話しかけられている。 これはどうしたらいいものか? 聞こえてないふりして寝るか? いや、物は試しだ。 一度返事をしてみるか。 「あのー、ネズミさん?ですよね?」 何だよ、第一声がネズミさんですよね?って自分で言ったものの笑えてくる。 『おっ、にんげん、やっと口を開いたか、この姿はどこからどう見てもネズミだろ?お前の目は節穴か?てか腹が減った、何か食べ物をよこせ、このチビ』 えー、口悪すぎだろ、このネズミ。 あまりの返答に何故か恐怖心が好奇心へと変わってきた。 しかも、俺はチビではない、しっかり日本人の平均身長である170cmちょうどの身長だ。
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