恋愛事情。

終章

　そもそも私の不運は、こんな男を好きになってしまったことから始まった。

　いや、違う。

　不運じゃないかもしれない。

　そもそもその男の本質は、私が思っていたような男らしい男ではなかったのだから。

　チャラくて遊び人だと思っていたけど、実は天然で誰よりも優しくて、だけど私にだけとても意地悪な男だった。

　そもそも私の不運は、そんな男に惚れたことから始まっていたのだろう。

　いや違う幸運だったのかもしれない。

　性格の悪い私と、そんな彼氏、そして私たちを応援して支えてくれるみんな。

　こんな私のどーでもイイ恋愛事情。

　事情がなくなった今も、何となくいろんな事情が溢れてる。

　当たり前だよね？
　恋したら、やっぱり事情はついてくる。
　そして、永遠に続くんだって。

　結婚なんて、まだまだ先だし、これから何が起きるか分からない。

　だから今を楽しまなくちゃ損しちゃう。

　今だからこそ思う、私はショウに出会って幸運なんだって…