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基本的には男友達と、5~6人で連んで行動してる事が多いようだった。
時々、赤い外車に乗ったハーフっぽい美人が、ショウを迎えに学校まで来る事があった。
彼女の名前はケイ。
ショウよりも少し年上で、ショウとは長きに渡りワケありの関係らしい。
ショウにとって、彼女は【特別枠】なので何があっても気にしなくて良いと、最初にショウから言われた。
そして、ショウは自他共に認める女好きだった。
来る者拒まず去る者追わずで、不特定多数の女と関係を持っているようだった。
ショウは週に1~2回、多くて3回私との時間も作ってくれた。
週に1度はショウの家に行き、まったりとした時間を過ごしていた。
ある時、ショウの部屋で見慣れたアクセサリーを見付けた。
親友のミユのピアスだった。
「これ?」
黙って見ぬ振りをすればいいのに、私は思わずショウに聞いてしまった。
「あぁ、お前のクラスのミユとか言う女が、わざと置いてったみてーだな。もう二度はねーから、返してもいいし捨ててもいい。お前に任せるよ」
ショウは悪びれもせず、そう言って笑った。
私と寝たベッドでショウはミユを抱き、ミユを抱いたベッドでショウは私と寝る。
しかしショウの女癖の悪さはこれだけに止まらず、言い出したらキリがなかったのだ。
翌日。
私はミユの前で、ポケットからミユのピアスを出した。
「昨日ショウの家にあったゴミ。捨てとけって言われたのに、捨てるの忘れてたぁ」
そして、ミユの目の前でミユのピアスをゴミ箱に投げ捨てた。
「何それ?ピアスじゃん?」
ユキがピアスに気付いた。
ミユは何も言わず、黙ってそれを見ていた。
私はミユの様子がおかしい事に気付きながら、何もなかったかのようにユキと会話を続ける。
「1度遊んだ女が、わざと置いて行ったんだって…」
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