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「今度はちゃんと付き合おう?もう変に遠慮なんてしなくていいから、お前らしくそのままでいてくれればいいから」
私は静かに頷いた。
するとショウは私の唇を塞いだ。
それは長ーい長ーい、キッス。
私が少し後ろに仰け反ると、私の後頭部を抑えて深く深く口付ける。
こんなに激しいキス、今まで一度もなかった。
ショウは何かを必死に訴えてるみたいに、甘くて情熱的なキスを私に浴びせた。
唇が離れると、ショウは私を抱きしめた。
「もう勝手にどっかに行くなよ?何かあったらちゃんと話せよな。それと、遠慮なんてすんなよな?」
「分かった…」
別れるつもりでいたのに、ショウに別れようと言われたのに、結局は別れる事が出来なくて、最初からやり直しをする事になった。
その日、ショウの部屋に泊まった。
今まで話せなかったことや聞けなかったことを、いっぱいいっぱい話した。
何故かショウは私とナオの事をすごく気にしていた。
そのくせ、はっきりと聞いては来なかった。
ショウの腕の中で眠っている時、夢か現実か分からないけどショウに【結婚しよう】と言われた気がした。
ー 今すぐってわけしゃないけど、就職して安定したら結婚しよう ー
ー もし、もしもその時、ルナがまだ俺を好きでいてくれたら、結婚しよう ー
ー これからは事情なんてないから、ゆっくりでいいから、向き合って付き合って行こう ー
目が覚めた時、ショウはそんなこと言わなかったけど…
私はショウと結婚するかもしれないって、何となく思った。
これから先、きっといいことばかりじゃないと思う。
ショウと付き合ってればヤキモキしたり、イヤになるくらい泣くこともあると思う。
だけど、今はショウ以外は考えられない。
やっと手に入った大事な人だから…
いろいろ誤解はあったけど、今、やっと始まったばかりだから…
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