序章

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序章

 そもそも私の不運は、彼氏を寝取られたことから始まった。  いや、違う。  寝取られたんじゃないかもしれない。  そもそもその男は、私の彼氏かどうかさえ本当は分からない。  彼氏だと思っているのは私だけで、私の方こそ遊びの女なのかもしれない。  そもそも私の不運は、そんな男に惚れたことから始まっていたのだろう。  性格の悪い私と、女にダラシナイ彼氏、そして私を支えてくれるあの人。  こんな私のどーでもイイ恋愛事情。
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