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「カズマ、よく聞いて! このままだとあなた死んじゃうわよ」
「俺が死ぬ? 何バカなこと言ってるんだ。俺が死ぬわけがないだろう。こんなにピンピンしてるんだぜ」
そう言うとカズマは、ボクサーのポーズをとり、ミユの目の前に寸止めのパンチを繰り出して見せる。
「お願いだから私を信じて。本当に気を付けてほしいの。何かあってからでは遅いのよ」
ミユは眉を吊り上げ語気を強めて訴えた。
するとカズマは、「了解~~。気を付けるよ~~」と、ふざけた顔で答え、すぐにまたコースケと雑談をし始めた。ミユの忠告など全く気に掛ける様子はない。
「放っとこうよ、ミユ。どうせ何言ったって聞かないんだから」
私がそう言うとミユは、「駄目よ。私、絶対にカズマを死なせないから」と言ってきかない。
「だいたい、ミユはカズマが犯人だって言ってたんじゃない?」
「犯人が死ぬわけないでしょ。きっと犯人は他にいるよ」
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