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爽やかな五月晴れの昼休み
教室の中にいる生徒たちは
全員スマホや原稿用紙と向き合っていた。
いきなり、立ち上がった金髪の男子が
「よっしゃー、スター500達成!」
と叫んだ。
教室内に衝撃が走る。
まさか、ただの不良だと思っていたアイツが
スター500達成だと?!
「あー。どうしよう。私まだ100だよ。」
「俺は50、だけど感想4個」
「ウチは480だから佐藤にあと少し!」
生徒たちの
スマホを打つスピードが速くなる。
そんな中、眼鏡でおさげの地味な女生徒が
「私、スター1000 感想20 」
と高らかに宣言した。
途端に何人かが机に突っ伏す。
「やっぱり花緒の勝ちかー。」
「敵わねぇよな、有森には」
「東大とか行くんじゃね?」
ここは江分利須田学園
国も特別に認可している
小説サイト エブリスタでの評価によって
成績が決まる学校である。
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