真砂の一粒はいつかの誰か
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真砂の一粒はいつかの誰か
私の右足の中指が、砕け流され湘南へ 人の賑わう砂浜で、踏まれ砕けて消えていく 私の旋毛の一本が、海に流されバハマ沖 泳ぐ豚に押しのけられ、千切れて千々に広がった 私の胸の細胞が、波に流され深海へ クジラのウネに触れてたら、ダイオウイカにつかまった 体はどんどん世を流る では魂は? 私の魂は卒業式の看板の裏 君が来ないかと立っている 桜の花に紛れても それでも君を待っている
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