25人が本棚に入れています
本棚に追加
「木戸君、河原君のこともだし、これからはああいうことしないでね」
そう言ったら木戸君は舌打ちしてそっぽを向きました。うんと言ってくれないので、仕方なく交渉に出ます。
「次やったら木戸君が犯人だってばらすよ」
木戸君はぎろりと私を睨みました。怖かったのでつい後退りしてしまいます。
「あーあ。入江さんに言うんじゃなかった」
「本当だね」
私も困りましたし、できれば言わないで欲しかったです。
「入江さんならわかってくれると思ったのに。俺が馬鹿だった」
そう言って木戸君は私に背を向け、教室を出ていこうとします。
最初のコメントを投稿しよう!