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「俺はお前となんて行きたくないぜ。お前は好みじゃねえ」
「だめ、行かないで。あなたとゆっくりお話しがしたいの」
俺が女の横を通り抜けようとすると
女は必死に俺の前に立ちはだかり、キリッと整えた眉毛を下げて、きめ細かい肌の頬を薄紅色に染めて俺を口説き落とそうと必死だった。
「あなたじゃないと駄目なの」
持てない男の直感だ。こんな美女が俺に行為があるわけがない。絶対に何か企んでいやがるし俺みたいな男を色気という名の武器を使って誘い、罠に陥れるに違いないぜ。
女性恐怖症を患う俺は危険アラームが脳内でけたたましく鳴り響きながら
「絶対に行ったらマズいぞ」 と警告を鳴らすが‥
「どうしてもダメェ? 」
「俺はお前なんて興味ねえ。それにしつけえんだよ! 」
俺が何度も大声で美女に詰め寄ると、俺の身体がフワリと浮いて宙を舞い気づくと背中に大きな衝撃と痛みを覚えた。
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