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ひとつの青い照明です
詩の言葉と韻文の羅列、おれは小説に比べてなかなか詩に馴染むことができませんでした。
確かに、詩のもつひとつひとつの言葉の力は読むものの心をしっかりと捉えますし、言葉の奥にあるひろい世界を知ることも魅力的です。
しかし、この言葉の奥にある世界への理解と想像力が乏しかったのか、それとも詩人の意図する世界と、自分がイメージする世界に常に違和感を感じたためなのか、なかなか詩に馴染むことができませんでした。
それでも学生の頃から、宮沢賢治や中原中也、谷川俊太郎といった詩人には興味がありました。
例えば、中原中也の「汚れっちまった悲しみに」には、心を揺さぶられるものがありました。
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
また谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」にも、孤独を宇宙のようなひろい世界として表現する感性に共感しました。
二十億光年の孤独に
ぼくは思わずくしゃみをした
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