永遠のかなたに

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シーが先になって、垣根付きの舗道を歩いています。 東の暗澹(あんたん)たる夜空に、ひとつだけ輝いている星があることに気づきました。 もうすぐ七夕です。 おそらくあの星は、ベガ(織姫星)に違いないと思いました。 夜空には、ベガだけが輝いています。 その輝きの派生が、周りの空を不思議な世界に映し換えているようでした。 また原民喜のことを思いました。 深夜に彼は、大量の酒を飲み冷たい線路に横たわりました。 夜空を見上げただろうか 星を確認しただろうか 夜空のかなたに、永遠のかなたに、違う世界があると思わなかったのだろうか… 今朝は梅雨の合間に雨があがったので、シーと散歩をしました。 シーはとても嬉しそうに元気に歩きました。 4066fa6f-06d0-4ea9-839c-33ddee5efcac
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