我々はどこから来たのか 我々は何者か  我々はどこへ行くのか

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我々はどこから来たのか 我々は何者か  我々はどこへ行くのか

《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》 この何やら哲学的で根源的な問いかけに、明確な解答を見いだせる人は果たしているのでしょうか? この問いかけを、自作の絵画のタイトルにしてしまった画家ポール・ゴーギャンとは、いったい何者なのでしょうか? おれも1度訪れたことがありますが、東洋の真珠と賛辞されたシンガポールのラッフルズ・ホテルの1室で、サマセット・モームはタイプライターを叩き続け「月と6ペンス」という有名な小説を書きあげました。 そしてそれは、絵を描くために安定した生活を捨て、死後に名声を得たゴーギャンの生涯を描いたものでした。 しかし、残念ながらおれはまだこの小説を読んでいませんので、モームがはたしてゴーギャンをどのような人間として描いたのかわかりません。 しかしモームが、小説の題材にするだけの魅力をゴーギャンに感じていたということでしょう。 ちなみに「月」は夜空に輝く美を、「六ペンス」は世俗の安っぽさを象徴しているのかもしれないし、「月」は狂気、「六ペンス」は日常を象徴しているのかもしれないと言われています。
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