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彼に気づいてほしくて、
サブ垢(サブアカウント)から
入室する事もあった。
♥も一個でも多くあげたいと言うと
気持ちもあった。
彼は私だと気づいていなかった。
アイコンも新しく作成途中のものにした。
もちろん動物。
彼はバンドをやっていてギターを弾いている。
だから動物のバンド風にアイコン作成中。
でも相談枠なので、相談者も沢山いて
アイコンには気づかなかった。
私は更に相談があるかのように
「ヘッドホンから聴こえるあなたの声が、ハートの音符を奏でるように聴こえるようになった。耳鼻咽喉科に行った方がいいのかな?」
書き込んだ。
私は初見って感じだったので、
ちょっとは気にとめてはくれた。
でもアイコンに気づかないので、
「アイコン見て」
と更に言った。
彼はアイコンをすぐに見てくれたけど
「誰かサブ垢で来てるな。今は相談中だから詮索しない」
と言った。
その日は夜中に目覚めて私は
彼の友達の枠に行った。
すると彼もそこに来ていた。
めっちゃ嬉しい。
でも終了間際だったので、私はまた寝る努力をした。
出勤しようとスマホを見たら
彼が枠を開いていた。
1番はのりだった。
やったぁ〜二人っきりだって喜んてるのも束の間。
すぐに常連のリスナーが入ってきた。
私は車の運転があるので潜って聴いていた。
それでも彼の声が聴けるので嬉しい。
その日は、ほぼ一日中、
彼の配信があったので幸せな一日だった。
でも思いが強すぎてパンクしそうな私はTwitterにこんなことを書いた。
⊰᯽⊱┈──╌❊╌──┈⊰᯽⊱
ヘッドホンから聴こえるあなたの声が、
ハートの音符を奏でるように聴こえるようになった
ヘッドホンがおかしいかと思って
何個も変えてみた
でも聴こえてくるのはハートの音符
そのハートの音符は幸せを運んでくる
でも時々、涙が溢れてくることもある
あなたには沢山のFANがいて
私はその中の1人
それもとても小さくて遠い存在
近づいてはいけないと
何度も心に言い聞かせる
もう明日からは開かないって決めたのに
スマホを見るとあなたの名前を探してる
私がいる
⊰᯽⊱┈──╌❊╌──┈⊰᯽⊱
そして夜明けと蛍を歌った動画を流した。
きっと彼も自分への思いって気づくだろうなって…
気づいてほしいけど
嫌われたくはない
重いなって思ってほしくない
色々な気持ちになった。
私は声劇みたいなもん。
って思うようにした。
でも彼は見ていない様子だった。
その夜、彼の相談枠があった。
私は明日も仕事なので♡だけ置いて
寝落ちしようと思っていた。
でも彼の声を聴いてると
かまちょになってしまう。
実は私はこの裏でもう一つの
恋愛小説を書いているのだ。
だけど、彼と出逢ってから
出筆が全く進まなくなってしまった。
言葉が文字が浮かんでこないのだ。
頭が彼の事でいっぱい過ぎて…
何気に相談みたいに書いてみた。
でも相談者が多く、早く寝ないと明日の仕事にさしつかえがある。
なので後日にしてもらった。
でも彼の声を聴いてるとやっぱり眠れない。
「眠れなーい」
って浮上してしまう。
「なら相談受けるよ」
って言ってくれた。
彼が真剣に色々とアドバイスをしてくれたのに
私の頭の中には何一つ入っていかなかった。
彼への思いで溢れているので…
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