高校時代について

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高校時代について

 高校生になった私は、毎日ハードな部活動に明け暮れて疲弊していた。おまけに数学のレベルが急に上がり、文系脳の私は授業に追い付くのに必死だった。  私はこう見えて勉強はしっかりやりたいタイプだ。だから、授業もしっかりと受けたいし、なるべく授業中は寝ないようにしていた。(それでも寝るときは寝るが)  だからクラスの騒音が嫌いで、特にうるさいアイツは勝手に苦手意識を持っていた。ここでは仮にMと名付けよう。  Mと私は同じ部活に所属することになった。彼女は高校からソフトテニスを始めることになる、初心者だった。私は中学生の頃からやっていたので、部活に関しては3年先輩になる。だから顧問不在の間は私が彼女を指導するように言われた。  つくづくイラついたものだ。自分の練習に時間を費やしたいのに、なぜ初心者の女子の面倒まで見なくてはならないのか。おまけにこいつは同じクラスのやかましい下品なMじゃないか。勉強においても、部活においても、私の邪魔ばかりしやがって。
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