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大学時代について
大学生になった。地元を離れ、さらに田舎の大学へ通うことになった。学科は女子の方が人数が多く、全国から生徒が集まる。私はとある子と仲良くなった。私は洋楽が好きなのだが、その子は私と同じような音楽を嗜んでいた。簡単に言うと趣味嗜好が同じだった。ここでは仮にKと名付ける。
学年が上がり、私達の距離は狭まった。一緒にライブに行くようになったり、お酒を飲むようになったり、遠出をするようになった。もはやデートだ。だが、私はここで嫌な予感がしたのだ。もしKが私に好意を抱いていたとしたら。私はその気持ちに答えられない。あくまでも彼女は共通の趣味を持つ友人でしかなかった。そしてこれは友人から聞いた話だが、彼女は私のことを好きだったらしい。
そこで私のとった行動は「わざと嫌われる」ことだった。彼女とは極力話さないようにした。目の前でたばこをポイ捨てしたりした。当時の私が思い付く限りの嫌われる行動をとった。次第に私達の距離は以前とは遠くなっていった。
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