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取り合いの話・・・ですか?
◆どうも!ネコさん!
◯やぁ、キミですか、また呼び出されてしまいましたね(笑)。今度は、なんですか?
◆それなんですよぉ!また、文章を書く必要がありましてねぇ。テーマは、「取り合い」なんですが・・・
◯いつもながら、いきなりですね。取り合い、ですか・・・パッと思いついたことでいいですか?
◆もちろん!なんでもかまいません!
◯取り合いと聞いて、ある人物のことが思い浮かびました。
◆ある人物?
◯その人物の名前は・・・「ギャン」としましょう
◆ギャン・・・
◯簡単にいえば、「ギャンをオイバリさんとさびしんぼが取り合っている」という話なのですが・・・分かりますか?
◆すいませんが、さすがにワケが分かりません。
◯なんでもいい、といったじゃありませんか。
◆なんでもいい、といっても、限度が・・・
◯たしかに、今のは簡単にまとめすぎましたね(笑)。では、それについて、説明していくことにしましょう。
、、、
◆「ギャンをオイバリさんとさびしんぼが取り合っている」という話ですが・・・まず、オイバリさんとは、なんでしょう?天ぷらソバとセットの・・・?
◯それは、おいなりさん、ですね。(笑)。オイバリさんとは・・・「なぜだかイバっているヒト」って、いませんか?
◆あぁ~、いますねぇ。
◯実際に、何人か思い浮かぶのでは?
◆はい、3人ほど思い浮かびますねぇ。
◯その3人が、オイバリさんです。
◆なるほどぉ(笑)。
◯もう少し詳しくいえば、オイバリさんとは、自分はエライと思っているヒト、あるいは、自分はエラくなければならないと思っているヒト・・・
◆はい、いますねぇ。
◯そして、周りは自分のことをエライ人間として扱わなければならない、と思っているヒト・・・
◆います!います!
◯周りが、余計な気を使わざるを得ないヒト・・・
◆実際、クダンの3人には、気を使わざるを得ませんでしたぁ。
◯先ほど思い浮かんだギャンは、そういうオイバリさんなのであります。
、、、、
◯ギャンがオイバリさんであるという点を確認しました。
◆はい~。
◯そして・・・さびしんぼ、というヒトがいます。
◆さびしがりや、ということですかぁ?
◯一般的なさびしがりやとは、少しニュアンスが違います。ここでは、「それなりに雑談する相手はいるヒト」という想定です。
◆ある程度の雑談をする相手はいる、というわけですねぇ。
◯しかし、雑談をする以上の関係性を作るのが苦手、というヒトです。
◆深い関係性を築くのが苦手なタイプ、というわけですねぇ。
◯さびしんぼは、常に他のヒトから「信頼されたい」「認められたい」と思っているのです。
◆常に・・・
◯しかし、「信頼されない」「認めてもらえない」のです。
◆う~む・・・
◯そういう意味で常にココロにさびしさをかかえている、それがさびしんぼの定義です。
◆ネコさんなりの定義である、というわけですねぇ。
◯さびしんぼは、「尊敬されたい、好かれたい」と、ほぼイコールである、といってもよいでしょう。
◆なるほどぉ。
、、、、
◆あのぉ・・・
◯なんですか?
◆ここまでの話は、分かりましたぁ。でも、今回のテーマは、「取り合い」なんですが・・・
◯はい、そうでしたね。
◆今のって、取り合いの話・・・ですかぁ?
◯それは・・・
◆まずぅ・・・登場人物として、オイバリさんとさびしんぼの二人がいる、というわけですよねぇ?
◯それ、否です。
◆否、ですかぁ?
◯登場人物が二人というのは、否です。登場人物は、一人なのであります。
◆ということは・・・
◯同一人物なのです。
◆!!!
◯つまり、登場人物は、ギャンひとりだけである、ということです。「ギャンは、オイバリさんであり、なおかつさびしんぼである」というわけなのであります。
、、、
◯ギャンは、オイバリさんであり、なおかつさびしんぼである、というわけです。
◆ひとりのことだったとは!?
◯これは、イバりたい気持ちと好かれたい気持ちが、ギャンのココロの取り合いをしている状態である、といえます。
◆アッ、なるほどぉ!そこで「取り合い」が出てくるわけ、ですねぇ!
◯オイバリさんと、さびしんぼは・・・
◆全くかけ離れているようにみえますねぇ。
◯はい、実際、対極的なものであるといえます。
◆みえるだけでなく、実際にそうである、というわけですねぇ!
◯それを、ギャンというひとりの人間が同時に内包しているのは、イビツな状態である、といえます。
◆イビツであれば、そこには当然、矛盾が生じる、といえそうですねぇ。
◯はい。すなわち、ギャンは矛盾した人物である、といえます。
、、、
◯私は、さびしんぼをバカにする気はありません。そして、すべきでもありません。
◆はい、その通り、ですねぇ。
◯しかし、オイバリさんと絡めて考える必要はありそうです。
◆同一人物ですからねぇ。
◯絡めて考えると・・・「オイバリさんである、だからこそ、さびしんぼである」といえそうです。
「さびしんぼという残念な状態である」のは、「オイバリさんだから」というハッキリとした理由がある、というわけですねぇ!
◯「信頼されたい」「認められたい」と思っても、オイバリさんでは、「信頼されない」「認めてもらえない」ことになります。
◆たしかにぃ・・・
◯そして、オイバリさんからは、ヒトが離れてしまいます。
◆「このヒトはオイバリさんだから、近づきたくない!」と思われちゃいますからねぇ。
◯関わらないほうが無難と思われてしまう、というわけですね。
◆八つ当たりされそうですしねぇ、真っ平ごめんですぅ(笑)。
◯実際、「オイバリさんから八つ当たりされた経験」は、だれしも持っていることでしょうね。
◆持っていますぅ~。
◯また、別の問題もあります。
◆?
◯ギャンは、「自分のココロを、オイバリさんとさびしんぼが取り合いをしている」という事実を理解できていない、ということです。
◆理解できていないからこそ、自然にイバる、ということでもありそうですねぇ。
◯自然に、ということは、そこに無理がないともいえます。
◆無理なく自然に他のヒトを遠ざける、それかギャンである、というわけ、ですねぇ
◯あるいは、「妄想」かもしれません。
◆?
◯オイバリさんとして、自分は自然にイバって構わないと考え、実際にイバる、そしてその上で、信頼されたいと願う・・・この二つは、両立するはずがない、ということです。
◆しかし、ギャンは、両立すると思っている、というわけですねぇ!
◯それは、妄想と言わざるを得ません。
◆なるほどぉ、これは、取り合いの話であり、そして、妄想の話でもあった、といえそうですねぇ!
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