【3人の帰り道】

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【3人の帰り道】

「リク、探した。」 え?!探したっけ? モモカの言葉に、ギョっとする。 「モモカ、ウソつくな。 かなが、ギョっとしてる。」 わ。バレた。 「かな、ちょっとは、顔隠しな」 え。モモカ?!!! 隠すって、どやって?! 「かなは、馬鹿だから、 いじめるな。」 馬鹿じゃないし。 リク、それ、全然フォロじゃない。 「・・・」 「・・・」 リクとモモカが2人で黙る。 「え。なんで黙るの?」 「「やっと、喋った。」」 2人の声がハモる。 そして、笑い出す。 「なんで笑うの?」 「だって、かな、全然喋らない」 「けど、顔見てたら、 なんとなく想像出来る。」 「考えてること、ばればれ。」 と、また、モモカは笑うし、 リクは、クスクスしてる。 ま、いっか。 なんか、 笑ってくれて、うれしい。 「もうすぐ、かなの 誕生日だな。」 「そうそう、かな? なにが欲しい?」 「何がって言われても悩む、、」 「3人でカラオケでもいく?」 「それも、楽しそうだね。」 「モモカは、カレシいいの?」 「寛大なカレシなので、大丈夫」 彼氏ワードで、ハッとする。 「リク!」 「なに?」 「あのね。心配かけてたら ごめんね。」 「なにが?」 「さっき、真島先輩のとこ、 行ってた時、 探してくれたんでしょ?」 リクがモモカを見た。 モモカ、うんうんとうなづいた。 「ま、、一応。」 「真島先輩には、ちゃんと、 無理って言ってきたから。」 更に、モモカが、うんうんと うなづいた。 リク、笑う。 「わざわざ、報告ありがとな」 「うん。」 ちゃちゃまるへの道は、 下校時の高校生や中学生で ざわざわしている。 3人で水溜まりを避けながら、 歩いた。 モモカとリクと帰る道が いつもより、明るくて 大好きだった。
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