112人が本棚に入れています
本棚に追加
一家揃っての食事が終わり、
各々の部屋へ引き上げると
「ん……」
夫・亮輔が何やら
考え込んでいるように
布団に座るのを衣玖は見て
「なんぞ…仕事で気になるような
煩わしいことが…ありましたか?
ここ一週間ほど気難しいような
顔をなさってるけど」
「あ…うん…いや…
いやいや…あ、ほれ、
寺の本堂のやり替えの材木の
都合を考えてたんや」
「そうですか…そんなら
よろしいけれど」
衣玖はホッとして横になった。
同じように横になりながらも
亮輔には一向に睡魔がこない。
理由は・・・・・・・・・、
最初のコメントを投稿しよう!