山、半ば…

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夢の中で… 正が歩いていたの広島の町。 生まれたときから馴染んだ家の 玄関を開けると真っ暗で 誰もいない…。  「どうした?!   どこいった?!」 家中歩けど歩けど暗闇。 正は叫ぶ、  「茜!茜!どこや?!   どこへ行ったー、あかねー!!」 迷宮を駆けながら 声をからして叫び続ける!!  「あかねーーーーー!!」 パッと眼が覚めて、酷い汗…。 「だいじょうぶや!だいじょうぶ!   私はここにおるやん!!  いつもの悪い夢?だいじょうぶ!」 茜はいつも通りに 正を自分の布団へ入れて 「よしよし…よしよし…」 子供をあやすように 正を抱きしめた。
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