序章  帰 還

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序章  帰 還

 握り飯には  梅干しが一つ、  真ん中で咲いていた。  夕暮れの寺の階段、  村を見下ろしながら・・・  オカッパ頭の女の子が  家までの真っ直ぐな道、  帰り急ぐを見守りながら  頬張ると・・・  ・・・涙が溢れた。  (なんで・・・なんで   こんなことになったんや・・・)  涙の訳を紐解いても  最後の一糸が解れない・・・。
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