灯り燈せば…

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同じ頃… 葛城春紀、亮一本人は 妻を伴って銀座で食事をしていた。 「今時分、樹も近藤さんと  百合香ちゃんの三人で  もんじゃ焼きを食べてるのかしら」 志保に話があったところへ 近藤が思わぬ誘いをくれたから 春紀は志保を食事へ連れ出したのだ。 カツレツが半分あたりで 「実はね…紀州の親父が  僕の帰還に気づいたんだ。  会いたいと…」 ワインの勢いで打ち明けた。 「 え?! 」 志保の手が止まった。 c70d084c-9f0e-449e-9154-aaba09755216
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