灯り燈せば…

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そして一週間ほどした午後、 亮輔は東京駅へ降り立った。 (戦争が酷くなる前に  きたのが最後…何年ぶりか…。  大阪駅同様ここも上野も  浮浪児で溢れていたと  聞いていたが、見事な復興だ) 838d3ec1-886d-418f-9834-fbc23188f9ae 建設ラッシュに湧く周辺に 亮輔は圧倒されながら 人混みに目を凝らせた。 すると…… 「 ?!!! 」 頭一つ飛び出た男の顔が こちらを見つめていた…。 次に逢えるのは “極楽浄土”であると 諦めていた愛し子の顔だった。
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