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恙無い暮らしの芝山屋敷で
華やいだ話題と言えば
木曽の竹内敦子に付き添い
葛城家へ訪れていた弁護士・近藤と
隣家の浜屋百合香が
静かな交際を経て、晩春に
華燭の典が整った。
「正式な跡取りに
近藤くんを養子に」
という敦子の希望で、
まずは近藤が、"竹内雅成“となり、
その竹内家へ百合香が嫁ぐ…
という体での縁組み。
「一人娘だから…」
東京に両親を残すことに
躊躇する百合香に
「私達が一緒よ!!」
志保や社宅の仲間達が
百合香の背中を押した。
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