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賑やかな芝山屋敷での
身内だけの披露宴…
『 他人同士が情で繋がる 』
(今、殆どの者が、それを
噛み締めているだろう)
少し華やいだワンピースの志保や
幼い子に交じってはしゃぐ樹を
眺めながら春紀は感慨する…。
(あの戦中と失落の…
心の窮乏、癒やし難い飢えを)
(俺たちは肩寄せて
ここまできたんだ…)
同じ思いの同胞が
視線が合う度に
グラスを上げる。
(春なんだ!!)
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