変わりゆく雲

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「ただいま」 七時になったところで 樹が帰宅。 「おかえりなさーい」 飛びつく妹の頭を撫でてから 鞄を置いた。 「今日は遅いじゃないか」 「うん…進路のことで」 「あら?何か不都合?」 夕飯の仕度中だった志保は、 その言葉が聞こえると 心配そうに居間へきた。 「ん…大学なんだけど…」 「え?東大?ダメなの?」 「おいおい、まずは  話を聞こうじゃないか」 「ええ…」 春紀に言われた志保が 席につくと 「京都では…いけないかな?」 「京都?!」 春紀夫婦はつい声を揃えた。
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