![6e1c1457-b32e-4a75-8da3-b9e5967a3882](https://img.estar.jp/public/user_upload/6e1c1457-b32e-4a75-8da3-b9e5967a3882.JPG?width=800&format=jpg)
「先月剣道の試合で
京都へ行っただろ?」
「ああ」
「そのときに松堂先生が
寺院建築の東山先生に
会わせてくれたって…」
「ああ、父さんも後で
東山先生に御礼の電話を
させて戴いたね」
春紀のみならず
樹の将来のためにも
松堂芳嗣は何かと
配慮を施してくれていた。
「あれから東山先生の
建築寺院を調べるうちに
僕もその方面へ進もうと
決めたんだ」
「ああ、それで先生の
京大の建築か…」
何事にも思慮深い樹なら
安直な考えではないと
春紀は思っていたが
「お前も大人になって
いくんだなあ…」
たま子の進路希望や
樹の進路希望に…
春紀は月日の流れを感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!