変わりゆく雲

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最初から… 兄・亮一の戦死の広報が やってきた時から 違和感を遺したままで 家族は綱渡りの感情を なんとか紡いでやってきた。 (たま子も父親と  懐いて大切にしてくれてる。  息子二人も、かず子との  間には産まれた。  何を…俺は何に…  不安を感じて  …いるのだろうか…) 平和の風が 境内を駆け抜けてゆく…。 こんな山の村でも テレビまで普及し始めて 戦争は過去になってきた。 けれども… 割り切れぬ心には 誰も終止符を 打ってはくれてはいないのだ。  
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