そして今日もまた。

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それは、いつも唐突に表れる。 「……。」 それは、まるで世界が破れたような現象…。 ブラックホールとでもいうのだろうか。 空間に穴が開いているんだ。 (音はしない…でも。) 一度、この穴に弾丸を撃ち込んだことがある。 興味本位というか、人間ってものは、自分の知らない現象に恐怖する。 ー子供って怖いもの知らずだろ?ー それってこれは危険なものというのを『知らない』から怖くないんだ。 だが、大人は違う。 知っていることばかり。 だからこそ、恐怖というものに出会う瞬間が少なくなった大人にとって、こういった知らない現象は恐怖だったのだろう。 …俺もまだまだガキだな。 撃ち込んだ結果、『何も起きなかった』。 銃から放たれるという過程を通った弾丸は、『着弾する』という結果を吹っ飛ばして『なにも起こらない』という結果を無理やりこじつけてきやがったんだ。 それ以来、不定期ではあるがこいつを見ることがある。 さわっちゃいけねぇ…そして、こいつも地球による何かのサインなんだろう。 もう…終焉はすぐそこまで迫ってるってか…。 「…さっさと、決着をつける必要があるんかね…。」 そう思い、俺はここを立ち去る。 俺の目的か? それは……。 「……世界の終焉、かな。」
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