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  「それこそ心配は無用だわ。遺書ならあなたを殺した後の血だらけの手で書くことにしているの」   血みどろの遺書を読むのは抵抗があるなと僕は苦笑する。僕が遺書を書くと計画が狂うため何も残すことが出来ない。それだけ少し寂しいような気もした。   「君にばかり負担をかけて申し訳ない」   「気にしないで。どうせすぐ2人死ぬんだから」   「一時的にでも君を殺人犯にすることに良心が痛むんだよ」   すると、なおの顔が一気に近づいてきた。ほんの一瞬かすめるようにお互いの唇が触れる。   「私はあなたのカノジョだから。痛み分けね」   思わず僕は苦笑して、まだ近くにある彼女の顔を引き寄せてキスをした。
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