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「そうね。はじめのうちは公表することも考えていたけれど、今は難しさを感じているわ。何かいい案を持っていたら、教えてね」
ユリゼラ様に微笑まれたら、つられてにやけてしまう。
いや、にやけるな、微笑めわたし。
もうユリゼラ様の美しさは、なんかの魔力を持っていると思う。
オフィーリア様を抱えたサンドラ様とともに部屋を辞すと、わたしはサクラ様のところに向かった。
今日は視察に出られていて、わたしはお留守番だったんだ。それでオフィーリア様と王妃様のところに招かれていた訳なんだけど。
「へえ……」
わたしの主君であり、後見人であるサクラ様の髪を梳きながら、今日伺った話をかいつまんですると。
「それをユフィーがまとめたらいいのに」
と仰った。
「はい?」
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