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それに嫌気がさした私はわざわざ遠い高校を選んだ。
だって、颯真と離れるとか考えられないもん。
いつでも友だちよりも颯真を優先してきた。そして、颯真もそうだった。
だって、すごく気が合うんだもん。
話は合うし、楽しいし、何より気が安らぐ。
こんなにいい人、これから先見つからないってぐらい。
でも、なぜか付き合いたいとかそういう感情は湧かないんだよな。
何でだろう。
私は高速で着替え、家を飛び出した。
「ギリギリセーフ!!」
「セーフじゃねぇだろ。ほら行くぞ」
「へいへい」
こんなノリで約13年一緒に過ごしている。
颯真は男子っていうより、お母さんって感じ。
私よりしっかりしてて、家事が出来て、優しい。
だけどちょっとスパルタなところがあるから、まさにお母さんみたいだ。
まあ、うちのお母さんが仕事で忙しくて、あまり家にいないからそう思うだけなのかもしれないけど。
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