第一章 幼なじみの距離

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そんなこんなで学校に着くと、門に先生が立っていた。 時計を見ると、もう入学式の時間になっていた。 「強行突破?」 「それはやべぇだろ。入学初日にそれはやばい」 「じゃあどうする?」 「裏から行こうぜ」 「いいね!」 怖そうな先生から逃げるために入れるところがないか、裏門に行ってみた。 まあ、そこにも先生はいるわけで…。 でもこっちの先生は優しそう。 訳を話したら、通してくれないかな? 「優羽、駐輪場行ってこい」 「は?」 「いいから早く」 「う、うん」 なぜか颯真に駐輪場へ行くよう言われた。 行ってどうなるの?確かに体育館に近いけど、先生いるでしょ。 なんと、駐輪場には見張りの先生がいなかったのだ。 私は颯真に知らせるためにもとの場所に戻った。 「颯真!いなかった!」 「しっ!声が大きい。じゃあ行くぞ」
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