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気を引き締める。エレベーターへ二階へ。フロアマップで場所を確認する。近いな。
心臓がばくばく言ってるのを感じる。実家に戻ってくればと両親はうるさいが、帰るつもりなんかさらさらない。
甘えたらおれの負けだと思った。
角を曲がったところで、女が歩いていた。女子社員と言うべきか。
白いワイシャツに黒のタイトスカート。
ブラが透けていない色だがラインが浮き出ている。
素足の透けて見えるなまめかしい黒のストッキングにハイヒール。
シンプルな女の格好って結構そそられる。
しかも、彼女のウエストが、細くて――歩くたびにおしりが揺れる。小ぶりでいい感じだ。おれは大きすぎるのが好きじゃない。あのくらいがちょうどいい。
大事な面接前だというのにおれは彼女の尻を凝視していた。ほかに誰も廊下を歩いていなかったらいいけどあとで考えると完全不審者だったと思う。
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