【後日談 2】春風が吹くとき

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 私の知らぬ間に、レイーラとガイル殿下は愛を育んでいたのだな。安心した。私はレイーラの涙をハンカチで優しく拭ってあげた。 「お姉さま……ありがとう」  可愛いレイーラ。  「幸せにね」  二人だけの姉妹、抱き合って喜んだ。  「幸せにします」  ガイル殿下が私に話しかけてきた。 「もちろん。泣かせたら許さないから」  周りにいた父王や母、臣下達がもらい涙を流しながら見守っていた。  「肝に銘じて」  「あ、そうそう。お土産があるの。この国を混乱させようとした、おバカさんを捕まえてあげたわ。詳しくはあとで。牢屋に入れておいたから」  「!」  私はにっこりと微笑んだ。  「……ありがとう御座います」  「お時間で御座います――!」  今日の結婚式を仕切っていた人から、レイーラとガイル殿下が呼ばれた。 「いってらっしゃい、レイーラ。ガイル殿下と幸せにね」  「お姉さま、ありがとう……」  二人はしっかりと手を握って会場へと進んだ。  「私達も行きましょうか」 「ああ」
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