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「ご、ごめん……」
「魂だけは、入ってくれたみたいだけど。これで何週目の世界だろう」
「何週……?」
「ボクは幸せになるエンディングが来るまで、この世界を繰り返してるから」
「え」
「それが、呪われてるものの力。終わりなき命」
「…………」
(ゲームにはそんな説明、なかったよ……?)
すがるような、泣きそうな声だった。
ルースの身体は震えていて。
小さな体をあたしは包み込む。
「ボクは幸せに逝きたい」
「ルース……」
「幸せに……もうこんな苦しい世界は嫌だよ!」
血を吐くような叫びだった。ルースの目には涙が滲んでいた。
震える身体を抱きしめながら、あたしは誓った。
ゲームの中で一番好きだったルース。
悪役なのに寂しそうで、どこか影があって。
「大丈夫だよ、ルース」
「美加?」
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