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「あたしが、救うから。ルースを幸せにしてあげるから」
そう、絶対に。
あたしはバッドエンドから逃げてやる。あたしだけじゃなく、ルースを含めて幸せな世界に変えてやる! そのために、ルースはあたしを呼んだんでしょう?
「美加ぁ」
「大丈夫だから、ね?」
「あのね、美加は本当はこの世界に生まれたのに……ミカに乗っ取られてしまったんだ」
「え……? どう言う事?」
「ミカの正体は、悪魔」
「悪魔?」
「本当は、こんな世界じゃなかったけど……この世界をゆがませた悪魔」
「ミカは今、どこに」
「わからない。それはボクにもわからない。美加が戻って来てくれたのが初めてだから」
つらそうな声でルースは続ける。
ゲームの中でも、ルースはいつだって辛そうで。
悪役なのに、悲しそうな顔をしていたね。
それは、こんな理由があったからなんだ。
「本当は、皆と仲良く幸せに逝きたい」
「……ルース。頑張ろう? あたしと一緒に、頑張ろうよ」
「ずっと、寂しかったよ美加……」
「あたしも会いたかった。すごく、会いたかったよ。日本で生きていて、むなしかったから」
「美加ぁ」
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