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セナナのおなかがなった。
「あ……お昼食べてなかった」
ふと、あたしはポケットに飴玉を入れていたのを思い出す。
「食べる?」
「!? 飴玉!? お砂糖は高級品なのに、いいんですかっ」
「……別に、いつでもあたしは舐めれるから」
「ありがとうございます!」
(やっぱり貧乏な家出身なのは変わらないのね)
渡した飴をセナナは嬉しそうに開ける。
だけど、事件は起こった。
「きゃっ、飴玉が……!」
飴玉がころころと転がって行ってしまったのだ。
そして、セナナはそれを必死で追いかける。
しかし。
「危ないっ、セナナ!」
飴玉は川に向かって落ちていき……セナナは足元を見ておらず川に落ちた。
とっさにあたしは鈹に飛び込む。けど。
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