■登場! 正ヒロイン!■

2/5
前へ
/64ページ
次へ
 セナナのおなかがなった。 「あ……お昼食べてなかった」  ふと、あたしはポケットに飴玉を入れていたのを思い出す。 「食べる?」 「!? 飴玉!? お砂糖は高級品なのに、いいんですかっ」 「……別に、いつでもあたしは舐めれるから」 「ありがとうございます!」 (やっぱり貧乏な家出身なのは変わらないのね)  渡した飴をセナナは嬉しそうに開ける。  だけど、事件は起こった。 「きゃっ、飴玉が……!」  飴玉がころころと転がって行ってしまったのだ。  そして、セナナはそれを必死で追いかける。  しかし。 「危ないっ、セナナ!」  飴玉は川に向かって落ちていき……セナナは足元を見ておらず川に落ちた。  とっさにあたしは鈹に飛び込む。けど。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加