貴方を選んだ理由

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また、店に入った。 店員に微笑まれたからではない。 ただ、知りたかったからだ。 なんで、こんな夜に店を開いているかを。 扉を開けた。 変わらず、あの店員がいた。 久しぶりに、人と話す。 体が少し震えた。 心臓がドクドクと言っている。 動悸を抑えつつ聞いた。 店員だと思っていた人は店長だと話の中分かった。 それから、店長の話が始まった。 複雑な事情で店員は特に十代の後半祖父に育てられたそうだ。 そしてここはの祖父がやっていたお店だった。 しかし、祖父が高齢化し一旦は売ったが買い戻した。 「やっぱり、大切な場所をとっておきたいからですかね。」 店長微笑んだ。 僕にだって大切な場所が出来るだだろうか。 店長の話はまだ続いた。 深夜だけなのは、祖父がそうしていたからだそう。 お客さんは少ないけど、暮らしはやって行けている。 そして、ここに入れるのは、悩んでいる人しか入れるようにしている。 よくわからないがそうなっているみたいだ。
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