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「もう顔も見せるな」
息子の旅たちに辛辣な言葉をぶつけた。
親父の代から続いた豆腐屋を継がず、息子は東京で音楽がしたいそうだ……
打ち明けられた時、
勝手にしろ、それだけしか言わなかったが、気持ちは込めたつもりだ。
息子は、今から何度も困難な壁にぶち当たり続けるだろう
その逃げ場になっては行けない
バスに乗り、息子のふて腐れる顔を見ながら、この、やまない雨に感謝している
泣き顔など見せられないのだから
おわり
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