第1章11節 生徒会

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「もう何言われても俺が悪いから罵倒でもなんでもしたいならしてくれ」  奴はそういうと頭を深く下げた。  なんでもしていいって事は別に俺の対応がどんなのでもいいって事だよな。  なら、今まで通りの対応をしよう。 「なぁ、ひとつ聞いていいか?」 「ああ」  奴は頭を下げたままだったが覚悟を決めたようで目を強くつぶっていた。 「お前は生徒会入るのか?」 「一応入るつもりだけど」 「それはなんでだ?」  俺が奴に質問をすると奴は俺に言われると思っていた事と違ったのか顔を上げてこっちをみて来た。 「なんで生徒会に入るんだ?」  少し威圧的な言い方をしてしまったが俺はもう一度奴に聞くと奴は少し考えてから俺のを目しっかりみて答えた。 「先輩と楢原さんに色々迷惑をかけたのにお前も俺も入らないなんて言えないから俺だけでも入ってずっと仕事しようかと思ったから」  まさかとは思ってたが予想通りの答えが返ってきてしまった。  金曜日、生徒会で先輩は物凄く真面目に俺たちに今の生徒会がどういう所なのかを教えてくれた。  見せてくれた仕事の量は到底自分たちでやれるものとは思えなかった。  あの仕事量をこなして行事を運営して行く所に今奴が言った理由で入れば絶対奴の体は持たなくなって迷惑をかけまくるだろう。  ならどうするべきか。そう思った時考えがひとつ浮かんできた。浮かんだならそれにしよう。俺はそう思い奴を見てから奴に命令をした。 「そんな理由なら生徒会に入るな」
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