第2の姓

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第2の姓

「啓太〜今日カラオケ行かね?」 「ん?ああごめん今日くそ眠てえから遠慮しておく」 眠たいからって...まぁいいけど、次は来いよなー そうガヤガヤと教室から出ていった友人を見ながら行ってらっと手を振る 「ま、それ程眠たくねぇけど本当は」 ただただ面倒くさかっただけだか それを本人に言ったら強制連行されるので お口チャックだ 「よし、早く帰ってぐーたらしよう」 カバンに筆箱や教科書を入れて持ち 教室を出る 窓をチラリと見るとはらはらと小さな白い粒が降っていた 「雪か、今日の夜は寒いな絶対に」 あー嫌だ嫌だと独り言をカマしながら 帰り道を歩き、いつの間にか家に着いていた 「ただいま」 「んー?あ、兄ちゃんかおかえり」 すっとリビングから顔を覗かせる妹に ただいまともう1回言う 「あれ?靴が多いい、誰か友達でも呼んでんのか?」 「んーんー呼んでないよ、それ新しい靴」 「あーそう言う事か」 何ともない世間話?をしながら階段を上がり 自室へと入る 「はぁ、疲れた..あーそんな眠たかった訳じゃなかったのに何か滅茶苦茶眠くなってきた」 ふぁ〜っと欠伸をつき 布団へとダイブする 「あ、服着替えなきゃだ.....面倒くさ、もういいや明日休みだしな」 うつろうつろになる視界にあーもう寝そう と思いながらそのまま身を委ねる おやすみ
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