30日チャレンジ(抜粋)

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【祭りをテーマにコント脚本】 ツ:ツッコミ ボ:ボケ 地域の祭りの前日にボケの家に呼ばれるツッコミ ♪コンコン ツ「おーいはいるぞ」 明転 ボ「おう、よくきたな」 ツ「ってお前それハッピだろ。もう着てるのかよ」(からかう感じで) ボ「まあね、ほら、祭りは前日から始まっているって言うじゃん?」 ツ「それ祭りじゃなくて戦いな」 ボ「あはは、そっか」(大袈裟に笑う) ツ「あれ、明日のお祭りってそんな激しいやつだっけ? あ、叩くのか、それともでっっかい神輿を引き回すとか?」(ジェスチャーオーバーに) ボ「ううん、ぬいぐるみの供養」(あっけらかんと) ツ「はあ?! え、お前祭りっていったじゃん。供養?」 ボ「う、うんそう。……ごめんな、黙ってて」(テンション爆下げ、大袈裟泣き) ツ「急にお通夜かよ。いいよ、いいけどさあ。」(大袈裟泣きするボケを上から下まで見る) ツ「ハッピいらなくね?」 ボ「どうしても着たいって言ったら住職が前日ならいいよって」(すすり泣きながら) ツ「それ住職めっちゃ気遣ってんじゃん、いい住職だなあおい。で、明日はなに着るんだよ」 ボ「袈裟」 ツ「袈裟あ?! 全然テンション違うじゃねえかよ大丈夫かおい」 ボ「ううう」 間 ツ「それじゃあ、俺は何手伝うんだよ」 ボ「ぬいぐるみを、」 ツ「ぬいぐるみをなんだ、並べるのか」 ボ「ぬいぐるみを愛でる」(大量のぬいぐるみをみせる) ツ「愛でる?! どうやって愛でるんだよ、第一持ち主じゃないのにやる意味あんのか?」 ボ「住職が」 ツ「住職がなんだよ」 ボ「お前にできることはそのくらいだって」 ツ「住職からの信用ゼロじゃん~、そりゃ供養を祭りだのハッピだのいうやつだからなあ、仕方ねえよな。よし、手伝ってやるよしかたねえな」(ぬいぐるみをとる) ツ「こうか? こんな感じか?(頬を擦り付けなで回す) ボ「いい! とってもいいよ!」(今までのすすり泣きから一転笑顔になる) ツ「よしじゃあこの調子でやってくぞ」 ボ「うん、じゃあその前に厠へ」(颯爽とはける) ツ「厠ってなんだよったく」 ボ「ねえ!」(急に顔だけ出す) ツ「わあびっくりした、なんだよ」 ボ「俺、楽しかったよ。ありがとう」(満面の笑み) ツ「変なやつ。今日はやけに明るいなあ。まあ、いっか。あいつが頑張ろうって言うんだから俺も愛でとこう」(撫でまわし続ける) ♪ガチャン(ドアの音) ボ「あれ、お前何してんの」(ドン引き、格好は私服) ツ「何してんのっておまえがぬいぐるみ愛でろって言ったんだろ」 ボ「はあ? つかどうやって入ったんだよ」 ツ「どうやって入ったって、お前こそいま厠へ~とか言ってトイレ行ったのになんで外から帰ってきてんだよ。ハッピはどうしたハッピは」 ボ「トイレ?」(首を傾げながらトイレに向かう) ボ「いって、なんだこれ」(何かにつまづく、何かを持ち上げる) ツ「おま、おまえ、それ」(ハッピをきたぬいぐるみ) ボ「なに?」 ツ「いや、なんでもねえ。そっか、そうだよな、いくらなんでもぬいぐるみを愛でるなんてそんなこと住職も頼まねえよな。あいつ人形の魂ってやつだったのかあ?」(オロオロする) ボ「あ、これ何か書いてある」(ペロリとハッピをめくる) ツ「おおおおおいやめろよ」(ビビる)  その背には《ドッキリ大成功。住職より》と大きく赤文字で書かれている。 ツ「住職ー!」(叫ぶ) 暗転
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