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二人で宿題をしている。コースターなんて気の利いたものはない。部屋に上がってすぐ入れてくれたアイスティーは汗まみれで、彼の首筋には1粒の水滴が道をつくる。「あの、」ずっと固まっていた彼の右手がぴくっと動く。「隣に行ってもいいですか。」妙に響いた私の声に、カランコロンと何かが溶けた。 「アイスティー」 20180527 お題なし
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