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「お札を折ると肖像が笑うらしいよ」あの子が言った。「お金で遊ぶのは良くない」私は返した。家に帰って鏡を見れば、無愛想な口角が写りこむ。あの子の話を思い出し、カッとなってバリンと割る。「なんだ、私も笑えるのね」つぎはぎされた天邪鬼。素直じゃない私の顔は下手くそにも綺麗に笑えていた。 「お日様と影」 20200801*128 鏡/天邪鬼/あの子
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