消える人々～精神変調と神隠しの村【光尾取材メモ】

【ヘミシンク】という謎の精神状態？

はじめに白状しますと、私はオカルトやスピリチュアルを感じる能力はありません。

ですが、村の深部や、磁場のおかしい場所などへ行くと、「神秘はあるのかも知れない」と感じざるを得ないことがあります。

村で消えた女性についての取材に出向いていたとき、おなじく、行方不明の女性たちがどこへ消えたのかの取材をしている同業女性Kさんと出会いました。

「【ヘミシンク】という音響があるという話を聞いたことがありますか？」
Kさんに訊かれました。

私は「いえ、初めて聞きました」」と答えます。

Kさんは【ヘミシンク】について教えてくれました。

非常にかいつまんで言うと、モンロー研究所により特許取得された音響技術ということです。
高い音と低い音、左右違う音などをヘッドフォンで聞いているうちに幽体離脱できるという効果が得られるというので、私は、いわば”心霊商法”の一種かなと思っていました。

（※ヘミシンクについて、私はうまく説明できていないので、気になる方はネットで検索してみてください）

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Kさんは続けます。

「たしかに、ヘミシンク自体は眉唾ものです。ですが、二種の音を聞いているうちに、幽体離脱とは言わなくても、離人症的になるのではないかっていう説があるようなんですよ」