赤い。赤い。紅い。

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思った通りだった。 君たちは最高の、〝純心〟の持ち主だったよ。 恐怖に怯えきった目の輝きも 涙も、とても塩辛かったよ 震えた声も、君の純心さを現していたよ でも、君たちから流れた血の真紅さとくれば―― それこそが正しく〝純心〟そのものだったよ! その血が僕の手を染めたとき、興奮は最高潮のさらにその上を行った。 なんたることか! 僕は〝悟ったんだ〟
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