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至理7 陰陽の巡り
○素女経 至理7
《玄女經》は云えらく:黃帝は玄女に問うて曰く:「吾れ、素女の陰陽の術を受け、自ら法を有したるなり。願うらくは之を覆命し、以て其の道を悉くせんことを」と。玄女は曰く:「天地の間は須く陰陽に動き、陽は陰を得て化し、陰は陽を得て通ず。一なる陰に一なる陽は相い須らく行かん。故に男の堅強なるを感じ、女は辟張なるに動ず。二なる氣の交精せるに、流るる液は相い通ず。男に八節有り、女に九宮有らば、之を用うるに度を失わば、男は痈疽を發し、女は月經を害さん。百病は生長し、壽命は消亡す。能く其の道を知り、樂しみ且つ強まらば、壽は即ち增し延び、色は華英なるが如し」と。
天地のあらゆるルールは、
陰と陽との混交により生じる。
陽は陰を得て成長し、
陰は陽を得て通じる。
これは一対のものであり、
互いが補い合う性質を持つ。
男が女を見て勃起し、
女は思う男とのセックスを思い、濡れる。
これらの思いが絡み合うがゆえ、
男女は互いの精気を
循環させうるのである。
ここで、男には守るべき
八つの節度があり、
女には守るべき九つの決まりがある。
これらを見失わば、
男にはできものが出来、
女は生理不順となり、
数多の病を招き、寿命を縮めよう。
それらのルールをわきまえれば、
よりセックスライフは充実し、
男はたくましくなり、
女はあでやかとなるであろう。
ちなみに、八つの節度、
九つのルールとは?
ナイショ、である。
○崔浩先生、曰く
土屋英明氏「中国の性愛術」にては、
八節を「男のインサートのしかた」
九宮を「女の陰門の各名称」
なのではないか、と推測なされている。
この部分については
推測の堀下げをしようがないので、
ここでは土屋説に従い、
八節九宮を紹介しておこう。
・八節
上下・左右・深浅・速遅、
以上八種の抜き差しの技法。
・九宮
「養生方」と言う本に、
12か所の名称があった、と言う。
うち判読できるのは6か所。
具体的箇所の比定は
難しいところであるが、
記述情報から推測すれば、
1:赤珠……陰核包皮
2:笄光……膣前庭
3:琴弦……膣内三センチほど
4:臭鼠……クリトリス
5:麦歯……小陰唇
6:谷実……膣内十センチほど
と、言った辺りになるであろうか。
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