和志1 いざ「開戦」 

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和志1 いざ「開戦」 

○素女経 和志1 《玉房秘訣》は云えらく:黃帝は曰く:「夫れ陰陽の道は、交接を奈何んぞとせんか?」と。素女は曰く:「交接の道には固より行狀有り、男は以て氣を致し、女は以て病を除き、心に娛樂を意え、氣力は益ます壯ず。道を知らざらずば、則ち侵され以て衰う。其の道を欲さば、心を安らげ、志を和せるに在り。精神を統歸し、寒からず暑からず、飽きず饑えず、身を定め意を正し、性は必ずや舒遲し、內に深め徐むろに動き、出入は希なるを欲すべし。是を以て節と為し、慎みて敢えて違う無からざらば、女は即ち歡喜し、男は則ち衰えず」と。 ここまでの心構え論を踏まえ、 以降は実践編である。 セックスには、原則というものがある。 そこを踏まえることで男の精は増し、 女の病は退けられる。 そして楽しみ、気力に満ちる。 守らねば、その逆。 これは、先にても記したことであるな。 では、真っ先に 挿入のルールについてである。 心持ちを穏やかに保ち、 静かに精神集中する。 そして突貫以外の雑念が飛び、 外部よりの感覚を遮断できれば、 いざ挿入、である。 差し込み方はなめらかに、ゆっくりと。 出し入れは、あまり行わぬ。 行わぬのだぞ。 なにせ目的は射精ではないのだからな。 こうして、 女が高まりゆくのを楽しむのである。 女の喜びが、己のモノで高まるのだ。 これで男が衰えるはずもあるまい。 ○崔浩先生、曰く うむ、内容がほぼ至理6と変わらぬな。 変わらぬのにもかかわらず 敢えて載せられているということは、 それだけ男に「勢い任せに行くな」 と強調しているかの如くである。 斯く、男は深く わきまえるべきなのやも知れぬな。
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